どうも、ドイツ在住のネコポンです。
海外赴任などで海外移住が決まると、多くの人が悩む銀行口座。
「海外移住しても銀行口座ってそのまま使えるのかな?」
正直、いきなり銀行口座が使えなくなるのは困りますよね。
貯金を一気に海外送金するのは怖いですし、海外移住後に日本で急な支払いが必要になるかもしれない…
筆者もそう思って、海外移住する前に調べまくりました。
結論からお伝えしますと、住民票を抜いて海外に行く場合は、非居住者となるため、利用できなくなる可能性が高いです。
ただし、すべての銀行ではありません。中には非居住者でも口座を維持できる銀行もあります。
そこで今回は、非居住者でも維持できる日本の銀行口座とそれぞれのメリット・デメリットについてまとめました。
海外移住すると銀行口座はどうなる?
冒頭でもお伝えした通り、日本の銀行の多くは非居住者となった時点で解約が必要です。
※代理人を立てれば継続利用可能
ただし、「解約」となっていても、支店や担当者によって扱いが異なる場合もあります。
どうしても維持したい銀行がある場合は、直接支店に出向いて聞いたり、問い合わせしたりしてみてくださいね。
次項では、非居住者でも利用できる銀行について解説します。
非居住者でも維持できる日本の銀行口座6選
非居住者でも維持できる銀行口座は、2024年4月時点で以下の6つに絞られました。
スクロールできます→
※1 口座維持費無料の場合
※2 事前登録した送金先に限る
※3 各銀行のデビットカードの申し込み必須
※4 ランクに応じて異なる
※5 三菱UFJダイレクトを利用している場合は2週間前まで
それぞれの銀行について、以下で詳しく紹介していきます。
三菱UFJ銀行:グローバルダイレクト
三菱UFJ銀行には「グローバルダイレクト」という、三菱UFJダイレクトの海外での利用をサポートするオプションサービスがあります。
月額300円のコストがかかりますが、登録のない送金先への外国送金依頼にも対応。
海外で開設した口座に送金したい場合などに便利です。
公式サイトより引用(2024年4月時点)
メガバンクの安心感が欲しい方は、グローバルダイレクトを利用して維持するのがオススメです。
三井住友銀行:SMBCダイレクト・グローバルサービス
三井住友銀行の「SMBCダイレクト・グローバルサービス」は、SMBCダイレクト利用者の海外での利用をサポートするオプションサービス。
月額220円なので、三菱UFJ銀行より費用をおさえて利用したい方にオススメです。
インターネットバンキングの基本機能は、利用可能。デビットカードを作れば海外ATMも利用できます。
※申し込み月と翌月分は無料
公式サイトより引用(2024年4月時点)
みずほ銀行:海外勤務者向け日本国内送金サービス
※送料手数料は別
公式サイトより引用(2024年4月時点)
送金手数料や日数はかかりますが、大手銀行のため、安心して送金できるでしょう。
ソニー銀行
ソニー銀行は、ネット上で手続きすると、非居住者となった後も利用できます。
ただし、手続き後の海外送金は非対応です。
ソニー銀行で海外に送金したい場合は、手続き前に済ませる必要があります。
また、海外にいる間は、日本国内の連絡がつく人の登録が必須です。郵便物などが登録した人のところに届きます。
ネット上で住所変更
公式サイトより引用(2024年4月時点)
りそな銀行:非居住者円預金
りそな銀行には、非居住者向けのサービス「非居住者円預金」があります。
住所変更すると、海外移住後も口座維持が可能です。
ただし、利用するためには、当該国の税務者番号の提出が求められる場合があります。
また、インターネットバンキングの「マイゲート」は海外からは利用できないなど、制限がある点に注意してください。
ネット上で住所変更
公式サイトより引用(2024年4月時点)
プレスティアSMBC信託銀行
口座維持費が無料になる条件はこちら
・前月※の月間平均総取引残高の外貨部分が20万円相当額以上
・前月※の月間平均総取引残高が50万円相当額以上
・前月※末時点でローン商品のお借入れがあること(プレスティア マルチマネークレジットは除く)
・前月※最終営業日の当行所定の時点でプレスティア マルチマネークレジットのお借入があること
・前月※25日(25日が土・日・祝休日の場合は前営業日)時点でSMBC信託銀行の提携クレジットカードの会員であること
・外貨積立サービスの初回引落しがあった月の翌月以降、一定の積立がされていること
※新規口座開設月および開設翌月が前月にあたる場合は、上記条件にかかわらず無料で
また、国内の振込みは日本居住中に事前登録した振込先のみ可能です。
※条件を満たす場合は無料
住民票を残す方:マイナンバーカード等
公式サイトより引用(2024年4月時点)
結論:どの銀行で維持するのがオススメ?
0円で維持するならソニー銀行がオススメです。
ソニー銀行ですと、追加手数料なしで口座を維持できます。出国前の手続きは必須ですが、ネットで完結できる点も魅力的。
ただし、海外送金する場合は、Wise(ワイズ)をオススメします。
ソニー銀行で海外出国手続きをしてしまうと、海外送金はできません。
また、元々の送金手数料も事務手数料3,000円や支払銀行手数料3,000円と、割高の傾向にあります。
1回送金するだけで、最大6,000円かかると思うと、ちょっともったいないですよね…
ソニー銀行はステージ(ランク)に応じて事務手数料を無料にすることもできますが、
- 月末の外貨預金残高(円換算額)や月末の投資信託残高
- 20日時点のWealthNavi for ソニー銀行の資産評価額(円換算額)
※2024年4月時点
上記の合計額が500万円以上ないと、無料にはなりません。
もちろん500万円以上をクリアできる方は、ソニー銀行で海外送金しても良いでしょう。
しかし、そうでない場合は、手数料を最小限におさえられるWiseがオススメです。
筆者も「Wise」を使って必要な資金を海外に送金しました。
Wiseについて知りたい方は、別記事で解説していますので、ご覧ください。
まとめ:銀行を選べば海外移住後も銀行口座をそのまま維持できます
今回は、「海外移住後も利用可能な銀行口座」について解説しました。
海外移住後も日本の銀行口座を維持したい方は、下記の6つから選ぶと安心です。
スクロールできます→
※1 口座維持費無料の場合
※2 事前登録した送金先に限る
※3 各銀行のデビットカードの申し込み必須
※4 ランクに応じて異なる
※5 三菱UFJダイレクトを利用している場合は2週間前まで
筆者はメガバンクの口座を持っていましたが、移住前に不要な銀行口座は解約&整理しました。
海外移住後すると、稼ぎは現地通貨になるはずです。
大切な日本円を守っていくためにも、どこで口座を維持するかしっかり選びましょう。
出国してしまうと、手続きできなくなってしまう銀行もあるので、お早めに。