【海外移住】銀行口座そのままは可能?注意点とおすすめの口座6選

2024年4月23日 | 海外移住

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どうも、ドイツ在住のネコポンです。

 

海外赴任などで海外移住が決まると、多くの人が悩む銀行口座。

 

「海外移住しても銀行口座ってそのまま使えるのかな?」

 

正直、いきなり銀行口座が使えなくなるのは困りますよね。

 

貯金を一気に海外送金するのは怖いですし、海外移住後に日本で急な支払いが必要になるかもしれない…

 

筆者もそう思って、海外移住する前に調べまくりました。

 

結論からお伝えしますと、住民票を抜いて海外に行く場合は、非居住者となるため、利用できなくなる可能性が高いです。

 

ただし、すべての銀行ではありません。中には非居住者でも口座を維持できる銀行もあります

 

そこで今回は、非居住者でも維持できる日本の銀行口座とそれぞれのメリット・デメリットについてまとめました。

 

海外移住すると銀行口座はどうなる?

冒頭でもお伝えした通り、日本の銀行の多くは非居住者となった時点で解約が必要です。

銀行名
非居住者の扱い
ゆうちょ銀行
原則解約
※代理人を立てれば継続利用可能
楽天銀行
解約
三菱UFJ銀行
サービス利用で維持可能
三井住友銀行
サービス利用で維持可能
みずほ銀行
登録で維持可能
住信SBIネット
解約
PayPay銀行
解約
りそな銀行
解約の必要はない
イオン銀行
解約

ただし、「解約」となっていても、支店や担当者によって扱いが異なる場合もあります。

 

どうしても維持したい銀行がある場合は、直接支店に出向いて聞いたり、問い合わせしたりしてみてくださいね。

 

次項では、非居住者でも利用できる銀行について解説します。

非居住者でも維持できる日本の銀行口座6選

非居住者でも維持できる銀行口座は、2024年4月時点で以下の6つに絞られました。

それぞれの銀行について、以下で詳しく紹介していきます。

三菱UFJ銀行:グローバルダイレクト

サービス内容
  • 「三菱UFJダイレクト」のサービス※一部取引は利用不可
  • ワンタイムパスワードカード等の海外への発送
  • 登録のない送金先への外国送金依頼(月500万円以下)
  • 資産管理レポート
  • 月額利用料
    月額300円
    必要書類
  • 申込書
  • お届印
  • 本人確認書類(パスポート)
  • 勤務先や留学先等の確認書類
  • 注意点
    ワンタイムパスワード(アプリ)は海外で利用できないため、ワンタイムパスワードカードへの切り替えが必要

    公式サイトより引用(2024年4月時点)

    メガバンクの安心感が欲しい方は、グローバルダイレクトを利用して維持するのがオススメです。

    三井住友銀行:SMBCダイレクト・グローバルサービス

    サービス内容
  • 残高・入出金明細照会
  • 国内振込・振替
  • 外国送金
  • 海外住所へお取引総合レポートの郵送
  • 電子メール配信サービス
  • 月額利用料
    月額220円
    ※申し込み月と翌月分は無料
    必要書類
  • 申込書
  • 本人確認書類のコピー(免許証など)
  • 海外勤務証明書 or 合格通知書
  • 居住地国などの届出書
  • 注意点
    申し込みは出国3週間まで

    公式サイトより引用(2024年4月時点)

    みずほ銀行:海外勤務者向け日本国内送金サービス

    サービス内容
    日本国内向け送金
    利用料
    無料
    ※送料手数料は別
    必要書類
    特になし
    注意点
    送金する都度、みずほダイレクト(インターネットバンキング)から申し込む必要あり

    公式サイトより引用(2024年4月時点)

    送金手数料や日数はかかりますが、大手銀行のため、安心して送金できるでしょう。

    ソニー銀行

    サービス内容
  • 円預金
  • 外貨預金
  • 入金受け取り
  • 利用料
    無料
    必要書類
    特になし
    ネット上で住所変更
    注意点
    投資信託、外国為替証拠金取引(FX)、Sony Bank GATE、デジタル証券を利用している方は別途提出書類あり

    公式サイトより引用(2024年4月時点)

    りそな銀行:非居住者円預金

    サービス内容
  • 円預金
  • 入金受け取り
  • ※取引店以外の支店での預入れ・引出し、キャッシュカード利用、総合口座取引及びカードローン取引、公共料金等の自動振替契約は不可
    利用料
    無料
    必要書類
    居住国の納税番号を求められる可能性あり
    ネット上で住所変更
    注意点
    非居住者円預金からの本支店・他行宛の国内振込は、外為送金手数料がかかる

    公式サイトより引用(2024年4月時点)

    プレスティアSMBC信託銀行

    口座維持費が無料になる条件はこちら

    ・前月※の月間平均総取引残高の外貨部分が20万円相当額以上
    ・前月※の月間平均総取引残高が50万円相当額以上
    ・前月※末時点でローン商品のお借入れがあること(プレスティア マルチマネークレジットは除く)
    ・前月※最終営業日の当行所定の時点でプレスティア マルチマネークレジットのお借入があること
    ・前月※25日(25日が土・日・祝休日の場合は前営業日)時点でSMBC信託銀行の提携クレジットカードの会員であること
    ・外貨積立サービスの初回引落しがあった月の翌月以降、一定の積立がされていること


    ※新規口座開設月および開設翌月が前月にあたる場合は、上記条件にかかわらず無料で

    また、国内の振込みは日本居住中に事前登録した振込先のみ可能です。

    サービス内容
  • 外貨預金の取引
  • 送金資金の受取り
  • 投資信託の売却
  • 登録先への送金
  • 月額利用料
    口座維持費2,200円
    ※条件を満たす場合は無料
    必要書類
    住民票を抜く方:特になし(海外住所登録のみ)
    住民票を残す方:マイナンバーカード等
    注意点
    海外送金する場合は事前登録が必要(登録完了まで約1週間)

    公式サイトより引用(2024年4月時点)

    結論:どの銀行で維持するのがオススメ?

    0円で維持するならソニー銀行がオススメです。

     

    ソニー銀行ですと、追加手数料なしで口座を維持できます。出国前の手続きは必須ですが、ネットで完結できる点も魅力的。

     

    ただし、海外送金する場合は、Wise(ワイズ)をオススメします。

     

    ソニー銀行で海外出国手続きをしてしまうと、海外送金はできません

     

    また、元々の送金手数料も事務手数料3,000円や支払銀行手数料3,000円と、割高の傾向にあります。

     

    1回送金するだけで、最大6,000円かかると思うと、ちょっともったいないですよね…

     

    ソニー銀行はステージ(ランク)に応じて事務手数料を無料にすることもできますが、

     

    • 月末の外貨預金残高(円換算額)や月末の投資信託残高
    • 20日時点のWealthNavi for ソニー銀行の資産評価額(円換算額)
      ※2024年4月時点

     

    上記の合計額が500万円以上ないと、無料にはなりません。

     

    もちろん500万円以上をクリアできる方は、ソニー銀行で海外送金しても良いでしょう。

     

    しかし、そうでない場合は、手数料を最小限におさえられるWiseがオススメです。

     

    筆者も「Wise」を使って必要な資金を海外に送金しました。

     

    Wiseについて知りたい方は、別記事で解説していますので、ご覧ください。

    まとめ:銀行を選べば海外移住後も銀行口座をそのまま維持できます

    今回は、「海外移住後も利用可能な銀行口座」について解説しました。

     

    海外移住後も日本の銀行口座を維持したい方は、下記の6つから選ぶと安心です。

    筆者はメガバンクの口座を持っていましたが、移住前に不要な銀行口座は解約&整理しました。

     

    海外移住後すると、稼ぎは現地通貨になるはずです。

     

    大切な日本円を守っていくためにも、どこで口座を維持するかしっかり選びましょう。

     

    出国してしまうと、手続きできなくなってしまう銀行もあるので、お早めに。

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