「ユーレイルパスって学生はお得なの?」
「ユーレイルパスって何?」
ヨーロッパは大陸続きののため、電車旅にピッタリの場所です。
そこで多くの学生が検討するのが、乗り放題チケットのユーレイルパス。
ただし、使い方や仕組みが少しわかりにくいのが懸念点です。
そこで今回は、ユーレイルパスの詳細と使い方、学生におすすめの理由をまとめました。
当記事を読むと、ユーレイルパスが人気の理由や詳細がわかるので、利用するかどうか判断できますよ。
学生のうちしか実現できない「長期旅」をヨーロッパで実現してみませんか。
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ヨーロッパの鉄道問題
冒頭でもお伝えしたとおり、ヨーロッパは鉄道大国です。
下記のように路線が整備されてるので、国境を越えた移動も楽々できます。
ただし、問題が2つあります。
遅延とストライキ
「日本の電車って、すごい!」
ヨーロッパに来て気付かされたのが、日本の電車のすごさ。
電車は時刻通りに来ますし、遅延しても数分ですよね。
でも、ヨーロッパは遅延したり、ストライキで電車がなくなったりするのが日常茶飯事です。
地下鉄が遅れることはほぼないですが、新幹線のような高速列車は遅延が多いです。
例えば、ドイツ鉄道。黒字が本当の出発時刻。赤字が遅延後の出発時刻。
7分遅れていることがわかります。
「たったの7分」と思うかもしれませんが、もし、スケジュールをガチガチに組んでいたら…
困りますよね。予定が崩れて、行きたかったところに行けないケースもあるでしょう。
「じゃあ、前もって予約しない方がいいんじゃない?」
と思うかもしれません。手間やお金のことを考えると、乗車前にチケットを購入した方法が良さそうですよね。
しかし、「イエス」といえないのがヨーロッパの鉄道です。
チケット価格が変動
理由はチケットの値段が変わるからです。
ヨーロッパの電車は日本の新幹線と同様、直前予約は価格が上がります。
どれくらい違うのか、比較した結果がこちら↓
もちろん上記はドイツの電車です。
国によって異なる場合もありますが、上記の場合は9,500円アップしていることがわかります。
逆に予約せずに行くと、出費が増えて、費用面で頭を抱えてしまうでしょう。
そこで便利なのが、乗り放題のユーレイルパスです。
ユーレイルパスの基本情報
※2022年
ユーレイルパスはヨーロッパの電車乗り放題チケット。日本でいう「青春18切符」のヨーロッパ版です。
ユーレイルパスを利用する前に知っておきたい項目は3つあります。
利用できる国
ユーレイルパスは利用できる国が決まっています。
▼対象の国(33カ国)
アイルランド、イギリス、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、北マケドニア、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、チェコ共和国、デンマーク、ドイツ、トルコ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポーランド、ポルトガル、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ルーマニア
対応していないのはアルバニアやウクライナ、アンドラ、リヒテンシュタインなど。
ユーロ圏全部の国が対象ではないものの、有名観光地はカバーしています。
また、乗り放題チケットのため、行き当たりばったりの旅も可能。遅延してもすぐに次の電車に乗れる点がメリットです。
ユーレイルパスの種類
ユーレイルパスは全部で2種類あります。
料金的には1カ国のみの方が安い傾向にあります。
ただし、2カ国以上を周遊する場合は、1カ国ずつ購入するよりもグローバルパスの方がお得です。
座席タイプ
日本でもグリーン車と普通車があるように、ユーレイルパスでも座席タイプが選べます。
(日本のグリーン車のイメージ)
2等席も利用できる
利用は2等席のみ
1等にすると、無料のWi-Fi などアメニティの利用や場合によっては無料の食事や飲み物のサービスを受けることができます。
また、列車によっては乗車前から、ラウンジの利用や優先的なチェックインなどの特典の利用も可能です。
ユーレイルパスでできること・できないこと
日本にも地下鉄があるように、ヨーロッの大都市(パリやミラノなど)にもメトロがあります。
ただし、ユーレイルパスは対象外です。
もし、地下鉄やメトロなどを使いたい場合は、切符を買う必要があります。
また、高速列車の中には座席予約が必要な場合があります。別途、予約料金が必要です
高速列車とは、Eurostar(ロンドン↔︎パリ)やフランスのTGVなど。
座席予約は後述しますが、必要かどうかはアプリ上で表示されるので、ご安心ください。
ユーレイルパスが学生に人気の理由
ユーレイルパスの利用者は年間98万人。そのうち12〜27歳が50%を占めています。
なぜ若者に人気なのか?
その理由は大人料金よりも安くチケットを購入できるからです。
ユーレイルパスの料金は年齢ごとに3つの料金が設定されています。
- ユース(12-27歳)
- 大人 (28〜59歳)
- シニア(60歳〜)
中でも一番安いのは、ユース料金です。大人よりも25%割引で購入できます。
12〜27歳
28〜59歳
60歳〜
4万5000円
6万1650円
5万5500円
5万4300円
7万2450円
6万5100円
2024年7月時点の料金※1ドル150円で計算
ヨーロッパ旅行時の年齢が27歳までであれば、ユース料金で購入可能。
特に必要なものはありません。パスポートさえあればOK。
このお得さは「今だけ」です。年齢が上がると利用できなくなります。
また、社会人になると長期休みは滅多に取れません。ヨーロッパを周遊するなら学生のうちがおすすめですよ。
ユーレイルパスを使うべきかの判断基準
ここまでの内容から、ユーレイルパスをオススメできる人をまとめると以下のとおりです。
- 乗車まで2週間をきっている
- 鉄道旅したい
- 柔軟な旅がしたい
- 複数の国に行く
- 遅延・ストライキの影響を受けたくない
逆にオススメしない人はこちら。
- 数ヶ月前に予約できる
- 周遊しない
- ユーレイルパスが使えない国に行く
周遊しない場合は、正直、利用するメリットはありません。
ヨーロッパの電車チケットは基本的に日本よりも割安です。数ヶ月前に予約できるなら、1枚ずつ予約したほうが安く購入できるでしょう。
もし、個別に予約するならOmioが便利ですよ。
ユーレイルパスの買い方
ユーレイルパスは公式サイトで購入できます。
ただし、注意点が1つ。公式サイトは日本円払いに対応していません。
対応通貨は下記の4つです。
- USD(米ドル)
- AUD(オーストラリアドル)
- CAD(カナダドル)
- EUR(ユーロ)
もちろんクレジットカードは外貨払いできますが、事務手数料がかかる点には注意してください。
いくらかかるかは、カードやカードブランドによって異なりますが、3万円で600円、5万円で1,100円ほど。
数百円ならまだしも、手数料だけで数千円となると、正直もったいない…
1,100円もあればスタバでドリンク1〜2杯、飲める金額です。
ただし、1つだけ日本円払い、かつ公式サイトよりも安く購入する方法があります↓
関連:ユーレイルパス割引コード
ユーレイルパスの使い方
ユーレイルパスを使うためには、下記の無料アプリ「Rail Planner」が必要です
Reil Plannerは日本の電車の乗り換えアプリと同じイメージです。
乗る駅と降りる駅、日付などを指定して検索。自分の旅行計画を立てます。
例えば、パリ→ブリュッセル(ベルギー)の行き方を調べる場合。
座席予約が必要な場合は、上記のように表示されます。
予約が必要な場合は、アプリからそのまま座席予約可能です。
ただ。ユーレイルパスのサービスは座席が選べない場合があります。
もし、「窓側がいい」など、指定したい場合は、公式サイトからの予約がおすすめです。
各電車の公式サイトにもアプリから直接、アクセスできます。ユーレイルパスを選択して、予約してください。
電車の乗り方
電車に乗るためには、アプリ上の「旅程」に追加しておく必要があります。
とはいえ、やることはシンプルです。
電車を検索後、黄色いボタン「Save journey」ボタンをタップするのみ。
タップすると、アプリ下部の「My Trip」に保存されます。
「My Trip」の名前をつけましょう。例えば「ヨーロッパ周遊」など。
誰かに見せるわけではないため、自分がわかればOKです。
ここまで済ませておけば、電車の中で駅員が切符チェックにくるまで何もする必要はありません。
ヨーロッパは駅に改札がないのが一般的。そのまま電車に乗ります。
切符コントロールが来たら、最下部のメニューの「My Pass」を開いて画面を見せてください。
身分証明証(パスポート)の提示が求められる場合もあります。
ヨーロッパを周遊するならユーレイルパスがおすすめ
今回はユーレイルパスの詳細と使い方を解説しました。
ユーレイルパスを使うとヨーロッパ内を自由に移動できます。計画を立てた旅行も、行き当たりばったりの旅も可能です。
周遊旅行したい方は、ユーレイルパスをおすすめします。
お得に購入したい方は、下記をご覧ください。
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