ヨーロッパ旅行ってイメージするだけでも、ワクワクしますよね。
しかし、ワクワクした気持ちとは裏腹に、
「気を付けることってなんだろう?」
「スリって本当にあるの?」
と「不安」になる方も多いです。
特に一人旅やツアーでも、自由行動がある場合は不安になるのも無理ありません。
そこで今回は、ドイツ在住の筆者がヨーロッパ旅行の注意点をまとめました。
当記事で紹介している方法を実践すると、ヨーロッパ旅行を安心して楽しますよ。今のうちにしっかり備えておきましょう。
忘れ物はありませんか?
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ヨーロッパって本当にスリが多いの?
上記のグラフを見ると一目瞭然ですね。
もちろん、地域ごとに旅行客の数が違うのも原因の1つでしょう。
また、上記の数字はあくまでも大使館などが把握している数のみです。
外務省に被害届を出していないケースもあるので、すべての数字というわけではありません。
ですが、上記2点を加味しても「ヨーロッパはスリが多い」と言えます。
ヨーロッパで実際にあったスリの手口
「自分は大丈夫」と思っていても相手はプロです。いつどこで被害に遭うかわかりません。
事前にどんな手口があるのか知っておくと、対策しやすくなります。
ここでは、知人や筆者が目撃したスリの手口を紹介します。
バスの中で
これは筆者が実際に目にしたケースです。
ドイツでバスに乗っていた時のこと。
バスはなかなかの混み具合。立っている人もたくさんいました。
悲劇はバス停でドアが開いた瞬間に。男性が近くに立っていた女性のスマホを手にしていたのです…
スマホは上着のポケットに入っていました。
その場ですぐに女性が気づいたため、事なきを得たのですが、現地の人でも被害に遭う場合もあります。
ATMで
海外で現金を調達するのに便利な海外キャッシング。
しかし、現金を引き出そうとクレジットカードを取り出した瞬間、サッと盗まれてしまった知人がいます。
盗まれたのがクレジットカードだったため、すぐにカード会社に連絡して被害拡大を阻止。
クレジットカードは万が一、盗まれても止めることができますし、カード会社から補償を受けられるものがほとんどですが…
ヨーロッパでお金を引き出す際は、利用するATMや背後に要注意です。
路上で
いつもの「習慣」は怖いもの。
「海外では気をつけよう」と思っていても、うっかり後ろのポケットにスマホを入れてしまった知人。
あっという間に盗まれてしまいました…
ヨーロッパでスリが多いのは、その国の経済状況や移民・難民が多いなど、さまざまな理由が考えられます。
日本では考えられないことが、ヨーロッパでは起こり得るのです。
もちろん盗まれて良い気分になる人はいないでしょう。楽しい思い出として残すためには、今のところ対策するしかありません。
「どんな対策をすればいいの?」
以下では具体的な対策を紹介していきます。
ヨーロッパ旅行のスリ対策5選
「スリ怖いな…」
と思われたかもしれませんが、不安になりすぎる必要はありません。
事前に対策しておくと、被害にあう確率をおさえられるのも事実。ここではスリ対策を5つ紹介します。
ヨーロッパ旅行を楽しむためにも、しっかり備えましょう。
必要最低限の現金のみ持ち歩く
ヨーロッパ旅行に必須の現金ですが、金額は「必要最小限」がオススメです。
現金が盗まれてしまうと、戻ってくることは絶対にありません。
当然、持ち歩く金額が大きければ大きいほど、盗まれた際の被害も大きくなってしまいます…
また、大金を持ち歩いていると、盗まれないように周りを気にしすぎてしまう場合もあるでしょう。
思う存分、旅行を楽しめないかもしれません。
「いくら持っていけばいいの?」
「最小限っていくら?」
金額の目安などは下記で解説しています。
クレジットカードは複数枚持っていく
ヨーロッパは国によって違いはあるものの、カード払いできる場所が増えています。
「クレジットカードを持っていこう」
と考えてる方もいるでしょう。
スリなどのリスクを考えると「1枚だけ」と考えがちですが、クレジットカードは複数枚持っていくのがオススメです。
複数枚あると、
「カードが使えなかった」
「紛失してしまった」
など、何かあっても、他のカードがあるので安心です。支払いに困ることはないでしょう。
何枚持っていくのがいいのか、知りたい方は下記をご覧ください。
貴重品はチャック付きバックやポーチ内で管理
貴重品の持ち運びは、上記のようなセキュリティポーチやチャック付きのバックがオススメです。
相手はプロですから、チャックがついているバックでも盗まれるケースもあります。
当然、チャックなしのバックの場合、被害に遭う確率が高くなるのはご想像どおり。
また、チャックを開けたらすぐにお財布やスマホが見えるのも避けたほうが無難です。奥や底の方にしまっておくことをおすすめします。
ヨーロッパ旅行の持ち物についてはこちら↓
服装はシンプルがベスト
見た目でスリにあう確率が変わる、といっても過言ではありません。
おしゃれしていると、「旅行客」とわかりやすいからです。
もちろんおしゃれしたくなる気持ちもわかりますが…
ブランドものは持っていかない、アクセサリーは最小限にするなど、服装は「シンプル」を心がけましょう。
イメージはこんな感じです↓
路上で話しかけられても応じない
ヨーロッパでは、スリだけでなく
「お財布を忘れたから1ユーロ欲しい」
「ご飯を買うお金がないから5ユーロくれないか?」
など、お金を求めて声をかける人もいます。
また、観光地付近ではミサンガやお花などを差し出す人もいるので、注意してください。手に取るとお金を求められます。
「こうすると絶対に良い」という方法はありませんが、筆者はいつも「No」と断ったり、無視して通り過ぎたりしています。
ヨーロッパ旅行の注意点5つ
買い物は営業時間と曜日に注意
ヨーロッパでショッピングしたい方は営業時間と曜日に注意してください。
滞在先や時期にもよりますが、基本的に日曜日は閉まっているお店が多いです。
もちろんレストランやカフェなど一部のお店は日曜日でも空いていますが、スーパーやアパレルショップは利用できない可能性もあります。
買い物を計画している方やスーパー利用を考えている方は、日曜は避けた方が無難です。
支払額やお釣りは要チェック
ぼったくりも「ない」とは言えません。
『支払額が違っていた」
「お釣りが足りなかった」
とならないためには、その場で支払い額やお釣りは要チェックです。
筆者は何回かお釣りが足りなかったことがあります。
単に店員が渡し間違えた可能性が高いですが、日本ほど正確ではありません…
もし、心配な場合はカード払いをおすすめします。
カード払いする場合は支払額のチェックのみで済みますよ 。
電車はよく遅れます
ヨーロッパの長距離電車は本当によく遅れます。
また、ストライキにより、電車そのものがキャンセルになる場合もあります。
ストライキ・遅延情報は各電車の公式サイトや駅の電光掲示板・アナウンスでチェックするのが確実です。
複数の国をまとめてチェックしたい方は「ユーレイル公式サイト」をおすすめします。一部を除いて日本語でチェック可能です。
また、Omioなどのチケット購入サイトを利用した場合は、アプリで遅延や変更情報をお知らせしてくれます↓
自分で調べる手間を省けます。
ともあれ、電車での移動を考えている方は、ちょくちょく確認しておくと安心です。
万が一電車が遅れても困らないように、余裕のあるスケジュールをおすすめします。
ネットは事前に準備しておくと安心
ヨーロッパでもフリーWi-Fiが用意されている場所は多いです。
ホテルなど、何かを利用したり購入したりして利用するWi-Fiは機能します。
ただし、街中にあるフリーWi-Fiなど、完全無料のものは使えた試しがありません…
特に個人で旅行する方は、ネットは必需品でしょう。マップ検索など、ネットを使う機会は多いと思います。
出国前のネット準備は忘れずに。
ヨーロッパは0階があります
ヨーロッパの階数の数え方は日本と異なります。
一般的に「日本の1階=ヨーロッパの0階」です。1つずつズレます。
表記は「0」以外にも、現地の言葉の頭文字で表記されている場合も…
例えば、ドイツは「E」など。
ややこしいかもしれませんが、「常にマイナス1」という点を知っておくと安心です。
しっかり備えてヨーロッパ旅行を楽しもう
今回はヨーロッパ旅行の注意点を解説しました。
注意点と対策をまとめると以下のとおりです。
ヨーロッパは日本ほど安全とは言えません。
ただし、不安になりすぎなくても大丈夫です。「違い」もまた「一つの経験」と考えると、明るい気持ちでヨーロッパ旅行を楽しめますよ。
今回紹介した対策を参考に準備して、ヨーロッパ旅行を楽しんでくださいね。