「行きたい国や都市が多くて決められない」
「どうやって回ればいいかわからない」
なかなか行けないヨーロッパとなると、一度に多くの国・都市を旅行できるのが理想ですよね。
とはいえ、迷うのが周遊ルートです。
そこで今回は、ヨーロッパ在住者の筆者がおすすめの周遊ルートを5つ厳選しました。
当記事を読むと周遊計画のヒントが得られます。
自分にぴったりの周遊ルートを見つけて、ヨーロッパ旅行を楽しみましょう。
ヨーロッパ内の移動方法って何がある?
関連:ヨーロッパ周遊におすすめの移動方法を徹底解説
事前に知っておきたいヨーロッパ旅行の基本情報
ツアーに参加する場合は、事前に入る情報が多いですが…
個人で旅行するとなると、わからない部分は多いもの。
ここでは、事前に知っておきたい基本情報をまとめました。
ヨーロッパ内の入国・移動条件
ヨーロッパは、ビザなしで入国・パスポートチェックなしで移動できる国が多いです。
というのも、ヨーロッパにはシェンゲン協定という決まりがあります。
シェンゲン協定とは、入国審査なしで国境を越えることを許可する協定のこと。
ヨーロッパ内の人やモノの移動を自由にするため、2024年5月時点では29ヶ国が加盟しています。
EU公式サイトより↓
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、クロアチア、ギリシャ、スロヴァキア、スロヴェニア、スイス、スペイン、スウェーデン、ドイツ、チェコ、デンマーク、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ノルウェー、マルタ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ブルガリア※、ルーマニア※
※ブルガリアとルーマニアは、空路と海路の国境のみ国境管理が廃止。陸路については引き続き審査あり
シェンゲン協定内の国は、180日間のうち最大90日間ビザなしで滞在可能です。
ただし、2025年以降はETIASが導入される予定です。導入後は事前申請が必要になります。
いつ導入するか、正確な日付は未定です。2025年以降に旅行を予定している人は、最新情報をチェックしてください。
・詳細はこちら(ETIAS公式サイト)
ヨーロッパ旅行の費用はいくら?
周遊ルートの決め手の1つになるのが「費用」です。
ヨーロッパ旅行にかかる費用の目安は下記のとおり。
※1ユーロ160円で計算
(移動費)
ホテル1泊:5,000円
レストラン:2,000円〜
(入場料など)
費用は滞在する国や渡航時期、為替レートなどによっても異なるため、上記の金額はあくまでも目安です。
ただ、筆者も学生の頃に14日間、ヨーロッパに滞在したことがあるのですが…
かかった費用は、30万円ほどでした。
「少しでも費用をおさえたい!」という方は、下記をご覧ください。
ヨーロッパ内の移動手段
「ヨーロッパ周遊」で調べると、よく表示されるユーレイルパス。
ユーレイルパスは、ヨーロッパ 33か国の鉄道乗り放題チケットです。
新幹線のような高速列車も乗り放題。
複数の国を電車で旅する場合は、ユーレイルパスが便利です。
ただ、陸続きのヨーロッパとはいえ、移動距離によっては6時間以上かかる場合も。
個人的に5時間以上、座りっぱなしはきついです。日本ならまだしも、慣れない海外となると、さらに疲れるでしょう。
防犯上から、電車内ではなかなか寝れません。
そこで重要になるのがルートです。
【14日間】ヨーロッパ周遊ルートおすすめ5選
14日間で周遊できるのは5〜7都市が目安です。
日本↔︎ヨーロッパは直行便でも8時間以上。往復で2~3日ほど時間を要します。
そのため、14日間の休みでも、観光できるのは最大12日ほど。
もちろん飛行機の時間や周遊ルートにもよりますが、12日を目安に計画を立てるのがおすすめです。
ここではオススメの周遊ルートを5つ厳選して紹介します。
欧州人気3カ国ゆったり旅
(バス)
フランクフルト→ケルン
1時間10分
2時間
インスブルック→ヴェローナ
3時間30分
1時間40分
有名どころを旅したい人にオススメのルートです。
滞在する国は3カ国少なめですが、1カ国内で2〜3都市観光できる点がメリット。
日本でも北海道と沖縄では文化・街並みが異なるように、ヨーロッパでも都市によって雰囲気がガラッと変わります。
ミュンヘンからヴェローナへの移動時間が長い場合は、飛行機を使うのも一つの手です。
ヨーロッパ4カ国横断の旅
(目安)
(目安)
(バス)
フランクフルト→ケルン
1時間10分
ローテンブルクなど
ローテンブルク→ミュンヘン
3時間
2時間30分
ウィーン→ブラチスラバ
1時間
少し移動が多いルートではありますが、4カ国6都市を観光できます。
ウィーン滞在を短くして、隣国のブダペスト(ハンガリー)、またはブラチスラバ(スロバキア)観光も可能です。
スイス・イタリア満喫の旅
ツェルマットからサンモリッツ間は電車旅にピッタリの場所です。
別途、必要がかかりますが、窓の広い「氷河急行」での旅もおすすめです。
氷河急行↓
ベネルクス3国の旅
(バス)
ベルギー・オランダ・ルクセンブルクを旅行したい方にオススメのコースです。
帰りはフランス(パリ)の代わりにフランクフルト(ドイツ)も可能。
ベネルクス3カ国だけ滞在する場合は、1カ国パス「ベネルクスパス」の購入をおすすめします。
ドイツ周り3カ国7都市の旅
(目安)
(目安)
空港→ケルン
1時間10分
例:ローテンブルク
主にドイツ語圏を旅するルートです。
最初にドイツ国内を回る方法もありますが…
フランクフルト↔︎ベルリンが電車で5時間30分以上かかるため、他の国を経由した方が効率よく旅行できますよ。
スペイン・ポルトガルに行きたい場合
スペインとポルトガルは少し場所が離れているため、アクセスしにくいのが現状です。
もし、スペイン・ポルトガルに行きたい場合は、飛行機での移動をおすすめします。
電車でもアクセスは可能ですが、例えばパリ↔︎マドリード(フランス↔︎スペイン)は6時間以上。
一方、飛行機は1時間40分です。費用も1〜2万円ほど。
快適に移動できるだけでなく、移動時間を短くできる分、観光する時間も増えて一石二鳥です。
ただ、費用がかかる点はデメリット。安さを重視したい人は、夜行バスも選択肢に入れてみてください。
どんな航空会社・バスがあるか知りたい方は、Omioが便利です。
Omioはヨーロッパの交通機関を日本語で一括比較・予約できるサイト。
検索は無料・登録なしで使えるので、活用してみてくださいね。
Omioの口コミ・評判はこちら↓
ヨーロッパ周遊計画の立て方【3ステップ】
航空券とホテルを調べる
周遊ルートは航空券とホテルによっても左右されます。
ヨーロッパ内の主要空港は主に4つ。
上記以外の空港を利用する場合は、乗り継ぎが一般的。
まずは、検索して予算と日程からベストな航空券を見つけましょう。
各サイトの検索画面で、
- 複数都市
- 2都市以上
- 自由旅程
などを選ぶと、行き帰りの場所が違う航空券が予約できます。
「航空券はどこで予約するのがいいの?」
と悩んでいる場合は、HISの格安航空券サイト「サプライス」をチェックしてみてください。
日本のサイトなので安心して予約できるのはもちろん、ヨーロッパ路線は他のサイトよりも安く予約できるケースもあります。
→サプライスの評判は?(関連記事)
一方、ホテルは「ホテル予約サイト」で調べるのが便利です。
「もう別々に調べるの、めんどくさい!」
という方は、航空券とホテルのセット予約がおすすめです。
交通機関の詳細を調べる
希望のルートが決まったら、利用する交通機関の詳細を調べます。
ユーレイルパスを利用する場合は、アプリで電車検索・保存が便利です。
ユーレイルパスを有効化するときに使う無料アプリ「Rail Pass」があります。
行き先や日時を入力すると、下記のように対象の電車やバスの詳細が表示されます。
希望の交通機関が見つかったら、そのままアプリ内に保存。
保存すると全体のルートを確認できて、乗り換え時間などを調整しやすくなりますよ。
チケットを予約・購入する
ある程度ルートが決まったら、あとはユーレイルパスの購入して有効化するだけです。
座席予約が必要な場合もあるため、早めの購入をおすすめします。
ユーレイルパスの有効期限は購入から11ヶ月後までと長めです。
旅行日まで11ヶ月を切っている場合は、早めに購入しておいても問題ありません。
ユーレイルパスをお得に購入する方法は下記を参考にしてください。
ヨーロッパの電車の乗り方
ヨーロッパは改札機がない駅がほとんどです。
代わりに、車内でチケットチェックがあります。
事前にチケットを購入してそのまま乗車します。チケットチェックがきた場合は、購入したチケットを提示してください。
場合によっては身分証明書の提示が求められる場合もあります。
パスポートをすぐに出せるようにしておくとスムーズです。
ヨーロッパ電車旅の注意点
長距離電車はよく遅れます
ヨーロッパの電車事情は日本と異なります。
時間通りに来なかったり、ストライキなどで電車そのものが無くなったり…
筆者はこの間、乗車予定の電車が1時間前にキャンセルになりました。理由は電気関係の故障です。
「おいおい、やめてくれよ…」
と嘆きたくなりますが、そんなときに便利なのがユーレイルパスです。
ユーレイルパルは乗り放題のため、電車がキャンセルになっても、別の電車に乗れます。
遅延して乗り継ぎに間に合わなくても、次の電車に乗車可能。わざわざ券売機を探してチケットを買い直す必要はありません。
電車の最新情報は、各鉄道の公式サイト、またはユーレイルパス公式サイトで確認できます。
乗車前に電光掲示板と車両に表示されている行き先をチェックすると確実です。
ドイツの掲示板はこんな感じです↓(日本と同じで行き先・出発時刻などがわかります)
券売機で購入したチケットは刻印が必要な場合あり
ユーレイルパス対象外の地下鉄や私鉄などに乗る場合、現地の券売機で切符を購入する人もいると思います。
ただし、注意点が1つ。
「◯時間乗り放題」など、利用日時が決まっているチケットは、刻印(利用日時の記録)が必要な場合があります。
下記のような機械が駅にある場合は、乗車前に必ずチケットを機械に差し込んでください。利用日時が刻印されます。
刻印していないと、チケットチェックが来た際に罰金を払わないといけません。
罰金は国や都市によって異なりますが、一人60〜110ユーロ(7,000円〜1万3000円)ほど。
切符を購入していても、刻印がないと無効になるため、注意してくださいね。
人混みは貴重品に要注意
ヨーロッパ旅行といえば、不安なのが「スリ」だと思います。
特に人の多い駅構内や車内はスリが起こりやすい場所の1つです。
電車のドアが開く前は特に気をつけてください。
その他、注意点は下記にまとめています。安心して旅行したい方は参考にどうぞ。
ヨーロッパ周遊14日間おすすめルートまとめ
今回はヨーロッパ周遊ルート14日間編をご紹介しました。
今回紹介した周遊ルートはこちら↓
上記のルートをもとにすると、あとは調整するだけで計画を立てられるはずです。
気軽にいけないヨーロッパだからこそ、一度の旅行を思いっきり楽しんてくださいね。